もう9月である。が、9月になったとたんに暑い!(笑)。う〜む。
さて、本日発売の週刊少年ジャンプ誌上、および東映アニメーションのサイト上で正式に発表になりましたが、「聖闘士星矢
ハーデス十二宮編」を作っております。
<メインスタッフ>
監督:山内重保
キャラクターデザイン・総作画監督:荒木伸吾
脚本・シリーズ構成:横手美智子
美術監督:飯島由樹子
美術設定:行信三
色彩設計:辻田邦夫
1話30分の全13話。来年1月からDVDのシリーズとして発売されるが、今年11月よりスカイパーフェクトTVで毎月2話分ずつの先行オンエアとなる(ただしペイ・パー・ビュー方式のため、視聴にはスカパー加入に加え、毎月別料金が課金される。料金は未定)。
主題歌は新たに録った(?決まった)ようである。(僕ら現場の一部意見としては「前の主題歌そのまんまでいいじゃん!」というのもあったんだけど(笑)。新しいのはまだ聴いてないので、どうなのかなぁ?と。)音楽は旧シリーズの横山氏の曲をそのまま使用。声優陣については、ちょっと僕は聞いてないので何とも。原則的には旧キャストで、というPDの話だが、亡くなっている方もいらっしゃったりしているので、その辺はどうなるんでしょう?
各話スタッフは、#1は演出:山内重保、作監&レイアウト:荒木伸吾。#2は演出:伊藤尚往、作監:井上栄作。・・・以下、演出陣には長峯達也、志水淳児、佐々木憲世。現在現場では、本編作業と並行して今月後半からオンエアされる予定の「特報」(いわゆる予告編)の作業中。
メインスタッフでは山内監督、荒木氏、そして僕が、十数年前の旧シリーズからの持ち上がり(って言うのか?)である。演出の長峯氏に聞いたら「放送当時は中学生だか高校生だかだったです」とのこと。う〜む(笑)。
旧シリーズとの大きな違いは、製作の現場がデジタルになったことである。当時は当然セル+フィルム撮影であったのだが、今シリーズはデジタル彩色デジタル撮影(RETAS)である。なので旧シリーズの画面と比較しちゃうと、デジタルのクリアーな画面はやはり一種違和感みたいな部分もあるかもしれない。それと、旧作のあのオーラ光などの透過光の撮影効果がどれだけCGで再現できるかもポイント。デジタルになった分、光の処理が結構難しいんである。
旧シリーズのすばらしい撮影処理の数々は、ひとえに当時の撮影プロダクション、スタジオ・ウッドの力であった。あのころ、星矢の各演出が言い出す無理難題(!)を、創意工夫を重ねスケジュールのない中でぎりぎりまで作り込んでいったのはスタジオ・ウッドであったのだ。で、そのエフェクトが当時同じくウッドで撮影されていた日本サンライズ(現・サンライズ)の「ミスター味ッ子」にいかんなく流用・応用されてたりしたんだが(笑)。で、今回のシリーズはとにかく"旧シリーズの続編シリーズ"という位置づけなので、その辺は可能な限り何とか再現して、技まわりをはじめ、さらにプラスなCG的画面効果をいろいろ検討模索作成中である。
それと、旧シリーズから引き継いで使う設定が多いので、旧シリーズの資料漁り。スタジオ内の資料室に保管してあった「聖闘士星矢」関係の作画、色指定の資料を全部引っ張り出し、シナリオから書き出した香盤表を基にして必要なモノを探す。作画設定については荒木氏にチェックしてもらい、必要に応じて加筆修正してもらったり、新たに描き起こしてもらったり。(荒木氏からの設定の上がりのペースが速い!「金田一〜」の時と比べたら雲泥の差で、荒木さん自身、気持ちのってるなぁ、と(笑))
キャラクターの色についても原則として旧作の色味を使うことにしているので、その膨大な数のキャラの色指定のデジタルへのコンバート作業が結構大変だったりしている。散逸して不明になってしまった色指定も多々あって(当時は東映アニメーション(東映動画)の製作体制が,、海外出しとかいろいろと変動していた時期だったので、外注仕上プロダクションに色指定をお願いしていた話数の色指定原板がシリーズ終了時にちゃんと回収されなかったようなのだ)、それを補完するために香港製海賊版DVD(←おいおい(笑))を見つつ色を拾ったり(笑)。
(今回資料室あさったり、DVDで見返してて段々思い出してきたんだけど、かなりの話数を僕が色指定も担当していたようだ。結構ビックリ。なんか、忘れてたことをどんどん思い出してきていておもしろい。Work
Listもそのうち加筆修正しなくっちゃ)
それと、新しく登場するキャラクターたち!旧シリーズでのキャラクターのカラーデザインは、原則として美術が担当して色を指定していた。今回は僕が原案の色見本を出し、それを基に監督、プロデューサーらと相談、修正して作らせてもらっている。で、原作者の車田正美氏に最終的にOKもらってGOである。
さらに現在本編と並行してガンガン入ってくるのが、版権関係のスチールである。旧シリーズのDVDも今年の年末から順次発売していくのだが、そのジャケットのスチールの作業が入ってきていて(荒木氏描きおろし)、そっちの方の色もデジタルで作らねばならないので、今回のシリーズには登場しない聖衣(クロス)の色味もわざわざ起こしなおしてたりする。
と言うわけで、7月からこっち、とにかく星矢漬けの日々が続いている(←うれしい(笑))。